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お盆のお供え

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昨日の送り火で京都のお盆が終わりました。
お盆には実家へ帰省していることが多いので(今年は帰省の時期をずらしたのでまだこちらにいます)、私は京都のお盆の習慣をあまり知りません。
以前、スーパーで蓮菓子を買ってきてお供えしたことはありましたが、今年は迷っているうちにお盆が過ぎてしまいました・・。

でも「せめて、おはぎくらいはお供えしよう」と昨日、宮川町(花街)の近くの老舗和菓子やさんへ行ってきました。
すると『送りだんご』という貼紙が目に入りました。
「それはぜひ頂きたい」と思ってお願いしたところ、「送りだんごはもう、朝はようから売れてしまうんですわ」とお店の奥さんが教えてくれました。
奥さんいわく、宮川町ではとても丁寧にお盆の間、ご先祖様をおもてなしするそうで、亡くなった故人の一人ひとりにお膳を用意するらしいそうです。
宗派によってもご先祖様をお迎えする日やお送りする日は違うそうですが、大体こんなスケジュールでお菓子をお供えするらしいです。

12日  お迎えだんご・蓮菓子
13日  お迎えだんご・白餅(おけそく)・おはぎ・蓮菓子
14日  白餅(おけそく)・おはぎ
15日  白餅(おけそく)・白蒸・お送りだんご
16日  白餅(おけそく)・白蒸・お送りだんご

途中、お菓子と一緒にお素麺を供えるところもあるそうです。
16日には『おいだしあらめ』といって、あらめ(海草)の黒いゆで汁を門口に撒いてご先祖様を冥土へお送りするところもあるとか・・・。
うーん。奥が深いです。

和菓子やさんの奥さんは「うちとこは簡単な簡単な宗派やから、お客さんの要望にお応えしていくのが大変ですわ」と笑顔でお話してくれました。
by ayats29 | 2006-08-17 07:25 | 京都
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