山下慶秀堂さんの調べ緒

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先日、とてもおもしろい体験をしてきました。
『調べ緒(しらべお)』の制作体験と見学です。

『調べ緒』とは、鼓や太鼓などを組み立てる麻縄のことです。
この調べ緒、日本で唯一山下慶秀堂さんだけで作られているのだそうです。
こちらでは調べ緒の制作体験・見学をさせて頂けるというので、お邪魔してきました。

教えていただいた場所へ伺うと、そこは一見、普通のお宅・・・!
かなり躊躇しましたが、勇気を出してお邪魔しました。
5代目の山下雄治さんはとても気さくな方でほっとしました。
『おばあちゃんの家にきたみたい』なお部屋でお茶を出して頂いたりしながら、のんびりした雰囲気でいろんなお話をして頂きました。
それから、工房へ移動して繊維にする前の麻を見せていただきました。
私は布や糸になった麻しか見たことがなくて、あとはフラックスみたいなお花が咲く麻の写真しか知らなかったので、びっくりしました。
繊維になる前の麻は昔、お父さんが大工さんだった友だちの家で見たカンナで削ったあとの木みたいな感じでした。
日本では栃木県の麻が最高級だそうで、在来種の麻のほうがいいものができるのだそう。
でも日本ではコストがかかるので、中国での生産者の育成にも力を入れていらっしゃるそうです。「本当は麻を育てるところから自分でしたい」とおっしゃっていました!
そんな麻を調べ緒にするには、まずは木みたいな状態の麻を水に1週間ほど漬け込んで柔らかくして、それを叩いてさらに柔らかくして、繊維になった麻を縄状に綯(な)って、それを染めて・・・。
気の遠くなるような行程です。
その上、小鼓や大鼓の奏者それぞれ、綯う固さに好みがあるので「○○先生はこのくらいの固さがお好きだろう」など、注文してくれた方一人ひとりに合わせて作るのだそうです。
ふぅ~。ため息がでます。
綯うところを体験させてもらったのですが、私はぜーんぜんできませんでした。
夫はとっても上手で結構ほめられてました。
さらにそのあと、小鼓、大鼓の演奏体験までさせていただけます。
普通は美術館のケースの中に入っているような桃山時代や江戸時代のものを触らせていただきました!
美しく仕上がった調べ緒もたくさん見せていただいて、とても充実した時間を過ごさせていただきました。
70歳にはとても見えないバイタリティー溢れる山下さん、2人のお弟子さんを育てたそうですが「まだもう一人は育てないと」とのこと。
廉価な小鼓の開発など、新しいことにも挑戦されているすごい方でした。
まだまだ元気でいていただきたいです!
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by ayats29 | 2006-10-15 08:58 | 京都
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