吉浪壽晃 友の会 講座

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能楽師 吉浪壽晃(よしなみ としあき)さんのワークショップへ参加しました!
能楽堂の写真を撮れなかったので地味な画像しかないのですが・・・、会場は御所の近くにある『嘉祥閣』というところでした。
私はこちらに行くのも、能のワークショップに行くのも初めて!
会場についてから、ちょっと緊張しました。

一見、普通のお宅のような玄関で受付を済ませて中に入ると、奥に立派な能楽堂がありました。まずこれにびっくり。
この会は夫がこちらの友の会に入っているのでお邪魔したのですが、私たち以外の参加者はみなさん、私の親世代かそれ以上の方ばかり。
あちらこちらで「あら、お久しぶりですねぇ。お元気でした?」という声が聞こえます。
「なんだか上品な社交場だね」といいながら会の始まりを待ちました。

今回のワークショップ(友の会講座)では、『地拍子・能のリズムについて』と題して、日本語や謡の調子(『節回し』や『間』など)について、謡や舞の実演を交えながらとても丁寧にお話してくださいました。
初心者の私には半分以上はチンプンカンプンでしたが、でもとってもおもしろかった!
何よりすごかったのは、お稽古風景を再現してくださったところ。
能楽師の方々はみなさん、自分の担当する部分以外の楽器も演奏できるそうです。
能は①謡い(低い声で「た~か~さ~ご~や~」などと声を出す、あれです) と ②仕舞(面などをつけた舞) と③囃子(小鼓や大鼓、太鼓、笛です) でできています。
今回お話をしてくださった吉浪さんはシテ方といって、仕舞をする方ですが、謡いも囃子も全て、できるのだそうです!
そして、ご自分たちやお弟子さんがお稽古されるときには右手で大鼓、左手で小鼓、ときには両手で太鼓の拍子を打って、口では謡いうたったり、笛の音を出したりされるんです。
つまり、一人五役されるんです!
その一人五役を私たちの前で見せてくださいました。
能の『羽衣』のクライマックスのシーンを熱演されてから、休憩がありました。
休憩時間には会場の上品な奥さまたちも「先生、全部できはるんやな」、「すごかったなぁ」、「アマチュアの人にもああやって教えてくれはるん?」なんて声があちらこちらから聞こえてきて、「おばあちゃんたちも私と同じ感想なんだなあ」と嬉しくなりました。

休憩のあとには『歌占』という演目についての説明があり、最後はその1シーンを実演してくださって会はお開きとなりました。
2時間あまり、充実した盛りだくさんな内容のワークショップでした。
でもこれで、会費はなんと、無料でした。
私の祖母は金沢で長い間、謡いをしていて、母はしばらく小鼓をしていたのですが、どちらも能楽師の先生に習っていました。
京都でも、能楽師の先生方は毎週のように舞台に出演されているのに、その傍ら、アマチュアの生徒さんたちに丁寧に稽古をつけ、生徒さんの発表会にも出演し、さらには今回のようなワークショップも開いてくださっています。
能楽のおもしろさを伝え、普及させたい、と大変な努力をされているのだということがよく分かります。
ワークショップに参加する方の年齢層がもっとバリエーション豊かになるといいなあ、と思いました。
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by ayats29 | 2007-03-11 08:01 | ワークショップ
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