能面教室 能面展 と 能装束着付実演!

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よい体験をさせていただきました。
11月23日~25日まで、烏丸御池にあるギャラリー「嶋臺(しまだい)」で能面師中村光江さんがされている能面教室の生徒さんたちの作品展が開催されています。
そちらで特別イベントとして、観世流能楽師の方々による『能装束着付』の実演があったんです!
能面展も迫力満点だったのですが、能装束の着付の迫力にも圧倒されました。
能装束は全て西陣織で作られているそうです。
男性が着るものなので、一般的に女性用に作られるものよりもかなり大きいとは知っていたのですが、その大きくて張りのある装束を着付けるには想像以上の体力が必要なのだと知りました。

最初、今回の着付のモデルとなる能楽師 田茂井(たもい)廣道さんから能についての分かりやすい説明がありました。
印象的だったのは「能では西洋のオーケストラのように『一糸乱れぬ』ように音を合わせることよりも、少しずれるところに重きをおきます。ずれた音に演者の個性を出し、互いに引っ張り合いながらひとつのものを創り上げていくという世界観です。」というようなお話をされたことです。
そうなんですね~。
日本文化ってそういう「ちょっとのずれ」に美を見出していたり、面白味を見出したものが多いですよね。
『一糸乱れぬオーケストラの音色の美しさ』は分かりやすいから日本人の心にも浸透したけれど、もしかすると本来の日本文化というものは『分かりやすさ』のもうひとつ先にあるものを愉しむ『大人の文化』なのではないか、と思いました。
『しっかりとした基本・土台ができた上で敢えて崩して遊んでみる』という文化・・・。
そういうものに気づくことができたときってぞくっとする楽しさがありますよね。
「んん~!しびれるなぁ!」という感じ。
今回もそんな『しびれる想い』を何度もさせていただきました。

田茂井さんからのご説明や簡単な謡指導のあと、能面のつけ方を教えてくださいました。
能面、顔に直接つけるんじゃないんですね!
つける能楽師の顔に合わせて綿を入れるんですねぇ。
それから3種類の着付を見せてくださいました。
まずは女性の髪形の作り方から・・・!
能楽師は謡い、舞いができるだけではだめなんですね・・・。
着付に髪結いまでできないといけない・・・!大変です~。
馬のしっぽで作られたという長ーい毛を『おすべらかし』に結っていくのはかなりの技がいりそうでした。
次に2種類の翁(おじいさん)を見せてくださいました。
味方團さん、松野浩行さんという能楽師の方2人がかりで着付けていきます。
かなり力を入れて紐をしめていて、着付するほうもされるほうも体力がいるそうです。
髪型を作るときにも能面をかぶるときにも頭を紐で強く結んでいます。
そちらもかなり苦しいのだそうです。
頭も体も苦しいのだけど、あれだけの声を出し、あれだけ動けるだなんて・・・。
能楽師って本当にすごい人たちだと思いました。人間じゃないみたい!?
平民の翁と神に近い翁の姿になったあとは『養老』という演目の一部を披露してくださいました。
そして最後に神様、『蔵王権現』の姿になってくださいました。
迫力ありますー!
こちは翁にも増して装束が多く、着付にも力が入っていました。
能楽の世界はきまりごとが多く、あまり何でもアレンジできないそうですが、扇子で少しアレンジを見せてくださいました。
こちらも着付が完了したあとは『嵐山』という演目の一部を披露してくださいました。
いやぁ。すごい!迫力があることももちろんすごいのですが、3人の能楽師がいるだけであっという間にその場をおじいさんのいた世界から神様のいる世界に変える事ができてしまう。
そのことに感激しました。
人間の身体能力のすごさにも感激。
それから、能面は同じものでも被る演者が違うと顔が変わるのだそうです。
むむむ~。おもしろいですね。
やっぱり日本文化ってすごいなぁ、と感心したひととき。
そんなすごい日本に日本人として生まれたのだから、そのことをもっと知らないともったいないなぁ、とつくづく思ったのでした。
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by ayats29 | 2007-11-25 09:05 | 文化
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